第160回

クマヒラD(データセイフ) 型置き金庫

◆はじめに

今回は、クマヒラ(Kumahira)D(データセイフ)型置き金庫についてです。

 

◆D型の特徴

磁気メディア保管専用特殊耐火庫がコンセプトの製品のようです。

当製品は、フレキシブルコンピュータディスク用の置き金庫です。

詳細は、【耐火性能について】を参照下さい。

庫内に扉がついております。

 

この構造は、収納物を一般用紙よりも低い温度で、湿気から保護するためです。

生産台数が少ないのもあると思いますが、使用頻度が少ないのかあまり故障の事例は確認しておりません。

 

◆D型の種類

・D-22

・D-52

・D-52B(又はbの表記の場合もあり)

・D-54

 

◆製作する側からの製品を考えた場合

初期の段階では、以下の画像のように耐火性能を追求してD(データセイフ) 型独特の形状をしております。

時代が下がり改良を重ねるにつれて、他機種との相互性を高め生産性向上の工夫をしているように見えます。

分かりやすく言いますと、M(モードセイフ)型のような耐火金庫に専用の補助耐火庫を装備してフレキシブルコンピュータディスク用の金庫化する方式へ移行しているようです。

M(モードセイフ)型については、【クマヒラM(モードセイフ)型置き金庫】を参照下さい。

D-52Bは、モデルチェンジをした機種です。

Bはモデルチェンジを重ねるとBの次はCと変わります。

D-52Bは、M(モードセイフ)型との類似点が多い以下の画像のMC(マイクロフィルムセイフ)型に近くなっております。

これを行う事によって、以下のメリットが生まれると予測されます。

①本体の丁番部品が共有化できる

②図面を一から書かず手直しするだけで済む。

③ベンダー(鋼板の曲げ加工を行う機械)の型を共有化できる。

④ベンダーの方の交換の手間が減る。

量産を考える人たちは、こんな事を工夫したがります。

 

◆当製品に弊社が出来る作業

・廃棄

・移動

・点検

・修理

 

修理の際に考えたい事

詳細は、【修理の際に考えたい事】の記事を参照下さい。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

[製作する側からの製品を考えた場合]の項目は、読まなくても支障はありませんので、興味のある方が参照頂く程度で構わないと思います。

この項目のような事を考慮して、多角的な考えが出来る当社の特徴の例の一つです。

製作する側の視点は、なかなか知る機会はないと思いますので楽しんで頂ければ幸いです。

クマヒラ(Kumahira)D(データセイフ) 型置き金庫でお困りの際は、ご相談下さい。

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