第174回

修理の際に考えたい事

◆はじめに

金庫を修理の際、考慮して頂きたい事があります。

今回は、考慮して頂きたい事のお話です。

 

◆考えたい内容

修理の前に対象の金庫を使い続けるかを考えて頂きたいです。

①資金を投じて修理を行う必要があるか。

②耐火性能の耐用年数を考慮して修理するか。

以下の別の項目でご説明いたします。

 

◆耐火性能の対応年数

まず、耐火性能の耐用年数を考慮して頂きたいです。

当社が所属する東京セーフ・ファニチュア協同組合の上部組織の日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会では、置き金庫の耐火性能の耐用年数を20年と定めております。

20年経過した製品の耐火性能は、保障されないという事です。

20年近く経過している製品は、以下の内容をご検討下さい。

買い替えも考慮して修理などの依頼を検討される事が必要になります。

 

◆充填物の違い

製造された年代によって、充填物が異なる事があります。

現代の充填物とは違う場合、火災時に収納物が保護できない耐火性能の可能性があります。

詳細は、【耐火材について】を参照下さい。

 

◆採算性の考慮

量産の製品の場合は、購入時から思い入れよりも採算を主体として物事が検討されます。

長年使用した製品の場合、修理箇所が後から数か所発見される場合が多くみられます。

修理よりも製品の買い替えの方が、現実的な場合があります。

 

◆状況に適した金庫であるか

金庫は、10年単位で使用する製品です。

10年経過すると所有者様の状況も変化します。

ご商売の形態や取り巻く環境から『今は、金庫に入れる物が減った』『今は、こんなに大きい金庫はいらない』『金庫自体の必要性が薄い』などの状況に変化している事が多くみられます。

そのような場合は、小さいサイズの製品や下の性能の製品への買い替え、金庫の廃止が効率的な場合もあります。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

今回は、お客様にとって一番無駄のない選択としてお話しました。

記事の内容が、『買い替え』を推奨するような内容になってしまいましたね。

当社は、『愛着を持って末代まで使って頂ける製品の製作』が当社の方針です。

当社が必要以上の買い替えを推奨する記事ではありません。

製品が売れる事は嬉しい事ですが、本当にお客様が必要な選択をおこなって頂ければ幸いです。

今回の記事の件は、難しい判断だと思います。

当社がお客様の意思決定に介入する事は出来ませんが、お困り事がありましたご相談下さい。

お問い合わせページへ

※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。

ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。