第46回

吉川製造表記蔵扉のオーバーホール

◆はじめに

吉川製造表記の蔵の入口扉のオーバーホールの際の作業事例です。

 

◆オーバーホールとは

詳細は、以下を参照下さい。

古い金庫や耐火扉の修復(オーバーホール) 作業前編

古い金庫や耐火扉の修復(オーバーホール) 作業内容編

 

◆この作業の内容

①現場での再塗装

 詳細は【吉川製造表記蔵扉の再塗装】を参照下さい。

②金物の再メッキ処理

 詳細は【吉川製造表記蔵扉の金物の再メッキ加工】を参照下さい。

③扉の裏の蓋の固定ネジの交換

 扉の裏の蓋の固定ネジがインチネジでした。

 多くのネジの山が傷んでいました。

 今後は点検を行うとの事でしたので、新規のネジに交換しました。

 雌ネジの方を全て、現在の規格のネジ山に切り直しました。

 ネジも現在の規格の物に全て交換いたしました。

 外観に合わせてネジの頭へ焼き付け塗装を施しました。

 扉の塗装色と同色で行いました。

④錠前の改造による交換

 詳細は【吉川製造表記蔵扉の改造による錠前交換】を参照下さい。

⑤符号(ダイヤル)錠の改造による交換

 詳細は【吉川製造表記蔵扉の改造による符号(ダイヤル)錠交換】を参照下さい。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

オーバーホールの楽しい所は、普段見えない所が見える事です。

普段見えない所を見ると、色々な事が分かってきます。

この製品はリベットでカシメたり、人力で板厚が1.6mm以上の鋼板をタガネで切断した跡が見えけられました。

時代的には、先々代の時代です。

昔の金庫屋は、ハンマーを振る事が重要な仕事でした。

先代は『俺は、ハンマーとタガネが有れば食いっぱぐれない!』と啖呵を切っていました。

焼け野原を生き抜いた感覚は違いますね。

そんな感覚に触れられた、当社の製作のノウハウを生かせた楽しい作業でした。

【吉川製造】表記の製品でお困りの際は当社へご相談ください。

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掲載の許可を頂いたお客様、協力企業の皆さんへこの場を借りてお礼を申し上げます。

 

※施工事例の紹介と画像の使用は、お客さの同意を得て掲載しております。