今回は、引き内扉格子戸を半自動化する場合のお話です。
◆半自動化とは、どのような状態?
半自動化された状態は、以下の通りです。
①一定の場所まで格子戸を閉めると自動で格子戸が閉まります。
②安全な速度で閉まります。
③閉め忘れを防ぎます。
④引き戸にドアクローザーを付けた状態です。
◆半自動化とは
引き戸のクローザーを装備します。
電動ではないので、電気的な配線の工事は不要です。
◆半自動化する理由
以下の例のように場合によって内扉格子戸が、常時閉まっている状態が好ましい場合があります。
①質蔵扉など、防虫の用途を求められる場合。
②アクリルやパンチングメタルを装備するくらいに、庫内の見える事が好ましくない場合。
③格子戸を閉める際の手間が減る。
④自動鎌錠と組み合わせる事で常時施錠状態が可能です。
◆半自動化の注意
金庫室の引き格子戸には、自動鎌錠が装備されている場合があります。
自動鎌錠は、格子戸が閉まった時点で自動的に施錠されてしまいます。
庫内への鍵の閉じ込めが発生する場合があります。
自動鎌錠が装備されている場合は、以下の方法をお勧めいたします。
①スペアーキーを必ず庫外で保管して運用する。
②自動鎌錠の装備された格子戸は、半自動化しない。
◆既存の製品への追加装備について
既存の製品へ後から追加装備をする事は、可能です。
基本的には、現場での工事が必要です。
作業の際は、電動工具を使用する音がします。
作業中も声をかけて頂ければ、庫内の出入りは可能なように作業いたします。
◆既存の製品への追加作業の流れ
追加作業の前に、実測作業を別途でご依頼頂く流れになります。
実測については、【実測と下見について】の記事を参照ください。
以下のような流れになります。
①実測作業のお見積り
②実測作業の依頼
③実測作業を実施
④追加作業の見積もり
⑤追加作業の依頼
⑥追加作業の実施
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
引き内扉格子戸が半自動化出来る事を知らない方は、多いかもしれません。
お客様が望んでいても、提案される事はあまりないかもしれません。
当社は、新規製作の段階から装備する事も可能です。
金庫屋の知恵袋を活用して頂き、納得のいく製品選びをして頂ければ幸いです。
書庫室、金庫室、質蔵扉の内扉格子戸や間仕切り格子戸でお困りの際は、ご質問ください。
※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。
ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。