今回は、SECOM(セコム)表記SA-F0111型置き金庫の修理事例のご紹介です。
◆内容
以下のイラストのようなSECOM(セコム)表記のSA-F0111型置き金庫の鍵が回らず、施錠が出来ないそうです。
◆電話での状況把握
電話問い合わせの際、いくつか状況を確認しました。
Q1:収納物等が扉と扉枠の間に異物は、挟まっていないか。
A1:異物がある場合は、閂(カンヌキ)が出きらずに施錠が出来ない場合があります。
異物は無かったようです。
Q2:扉を開けた状態で閂(カンヌキ)を出して施錠出来るか。
A2:結果的に閂(カンヌキ)は、出ましたが鍵は回りませんでした。
扉の機構部分と錠前のどちらの異常かを調べました。
閂(カンヌキ)が出たので、機構部分には問題はないようです。
それでも、鍵は回りませんでした。
錠前に異常があると想定しました。
錠前に異常がある可能性が想定出来たので、交換用の錠前等を持参して万が一に備えました。
◆実際の状況
電話で確認した事を自分自身で確かめました。
お客様から聞いていた状態でした。
鍵が最後まで、挿し込みきらない状態が判明しました。
◆原因
扉の庫内側の蓋を開けて、錠前を分解してみました。
錠前の中で真鍮の部品が干渉していました。
それが原因で、鍵が最後まで挿し込み切れなかったようです。
真鍮の部品なので、錠前に関する部品の可能性を予想しました。
干渉していた部品が、錠前本体の部品の破損かを調査しました。
画像のような扉正面についている鍵穴のカバーがついています。
カバーはスットパーがついていて画像の位置で止まります。
次の画像がストッパーを見える状態です。
丸で囲んだ部分がスットパーです
これと同じ真鍮の部品が脱落したと特定しました。
真鍮の部品は、脱落してから時間をかけて発見された場所まで移動した可能性があります。
部品の脱落が原因の故障は、症状がすぐに出ない事もあるのが怖い所です。
錠前本体に問題はなく、そのまま使用して頂きました。
金庫本体に異常が無いかを確認、復旧を行い作業完了です。
◆余談
今回は、扉が開いている状態で故障が発生しました。
故障状態は、正常な操作では開ける事が出来ません。
扉が閉まった状態で発生した場合は、錠前のみの破壊をともなう開放作業が必要になります。
その場合は、精神的にも費用的にも被害が大きくなっていたと思われます。
定期点検は、このような故障を未然に防ぐ効果があります。
当社では、定期点検を推奨しております。
詳細は、【保守点検の効果】を参照下さい。
◆修理の際に考えたい事
詳細は、【修理の際に考えたい事】の記事を参照下さい。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
この依頼の際は、とても作業が円滑に進みました。
問い合わせの際、お客様に確認のご協力を頂いた結果です。
SECOM(セコム)表記SA-F0111型置き金庫でお困りの際はご相談下さい。
施工事例掲載のご許可を頂いたお客様へこの場を借りてお礼を申し上げます。
※修理事例の紹介と画像の使用は、お客様の同意を得て掲載しております。