◆はじめに
ハンドチェンジ型符号錠の暗証番号の変更時の注意点についてのお話です。
◆ハンドチェンジ型とは
ハンドチェンジ型は暗証番号を変更する際、機構部分を分解して行う方式の符号(ダイヤル)錠です。
変更を行う際は、画像のように分解します。
以下の画像のように設定する暗証番号へ刻印を合わせます。
この場合は、70に変更されました。
この作業を繰り返して暗証番号の変更を行います。
日本では、頻繁に見かける形式です。
世界的には、あまり見かけないと聞きます。
◆暗証番号変更を失敗する可能性
お客様自身での暗証番号変更を失敗しないようお願いしております。
暗証番号の変更方法は、取扱説明書に記載されております。
お客様が変更する事ができる事になっています。
実際は故障状態になり、我々が立ち会う事が頻繁にあります。
失敗して開かなくなった場合は、故障状態に分類されます。
故障状態は正規の操作では、開ける事が出来ません。
特殊な場合以外は錠前だけを破壊後、新規錠前へ交換を行い対応します。
開放についての詳細は【符号錠が開かない時の処置の種類】を参照下さい。
◆原因
原因は変更の方式です。
ハンドチェンジ型は、機構部分を分解して暗証番号の変更を行います。
変更後に機構部分を組み立てます。
その作業の過程で、以下のような原因で故障状態になってしまいます。
①正規の位置まで部品がはめ込まれていない。
②部品の組み込む順番が間違えている。
③部品を組み込み忘れている。
④部品同士が接触しているにも関わらず、無理やり機構分部の蓋を閉めてしまう。
◆暗証番号変更の外注の注意点
なれていない方には、失敗する可能性のある作業です。
メーカーに暗証番号の変更作業の依頼をされる方が多く見受けられます。
変更作業の依頼をされる場合も注意をお願いしております。
作業を依頼する際、暗証番号を作業員へ伝える事は絶対にしないで下さい。
もう一つは、機構部分を分解すると暗証番号を読み取れます。
画像の場合は、刻印が合わさっている70が暗証番号です。
作業員は沢山の変更作業を行います。
事実上、暗証番号を覚えている事は少ないと思います。
万が一を考えるのが防犯です。
暗証番号は、管理者以外に知られてはいけない事です。
◆対策
頻繁に暗証番号を変更する事は、情報漏えい対策に効果的です。
頻繁に変更を行うと労力的、コスト的にお客様の負担になります。
頻繁に実施する場合は、キーチェンジ型への交換をお勧めしております。
詳細は、【キーチェンジ型符号錠について】を参照ください。
◆おわりに
符号錠は、重要な部分です。
今回の記事を活用して頂き安全に運用して頂ければと思います。
何か不明な点がございましたら、お問い合わせください。
※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。
ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。