第31回

中古の金庫の注意点

◆はじめに

世の中には、中古の置き金庫が流通しております。

今回は、中古金庫の購入の際に気を付けたい事のお話です。

中古の置き金庫を購入、知人から譲り受ける事を検討中の方はぜひ参考にして下さい。

 

◆耐用年数

置き金庫で注意したいのは、耐火性能の耐用年数です。

日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会では、耐火性能の耐用年数を20年と定めております。

耐用年数を過ぎた製品は、耐火性能が低下するとの事です。

耐火試験を合格していても20年経過した製品は、保証されない可能性があります。

耐用年数を過ぎた製品は、火災時に収納物が変質する恐れがある事になります。

 

◆金庫の処分は産業廃棄物

金庫は最終的に産業廃棄物として、処分する事になります。

金庫は重量があります。

廃棄の際の搬出費用は、お客様の負担になります。

廃棄の際には、必ず料金が発生します。

詳細は【置き金庫の廃棄について】を参照下さい。

 

◆鍵や暗証番号について

中古金庫の暗証番号や鍵をそのまま使用する事は危険です。

暗証番号を他者が知っている事になります。

鍵も複製が存在する可能性への考慮が必要です。

中古金庫を購入の際は、必ず暗証番号の変更や錠前の交換を行いましょう。

 

◆中古金庫の価値

上記の内容を考慮して、購入者自身で中古金庫に価値が有るかを考える必要があります。

タダで譲り受けたとしても【廃棄】【暗証番号の変更】【錠前の交換】の料金がかかる事を忘れてはいけません。

中古金庫は、安い事が魅力です。

本体価格以外にかかる値段を考慮しても安いでしょうか?

耐用年数を過ぎていて、廃棄物を買う事にならない様に注意が必要です。

 

◆おわりに

以上を考慮すると、中古金庫として成立する製品は絞られてきます。

当社は、品質保証の観点から中古金庫の販売は行っておりません。

正しい知識で、安全に金庫を利用して頂ければと思います。