◆はじめに
火災時、収納物によって変質してしまう温度が違います。
その為、火災から収納物を守るには、収納物に合わせた耐火性能の保管設備で保管する必要があります。
今回は、日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会が発表している収納物の変質しない温度をご紹介します。
◆耐火性能について
耐火性能は以下のページを参照下さい。
耐火金庫の場合は【置き金庫の耐火性能について】を参照下さい。
扉製品の場合は【扉製品の耐火性能について】を参照下さい。
◆収納物の変質しない温度の目安
以下の表は、日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会が発表している収納物の変質する温度の目安です。
(注1)ダイヤモンド、ルビーの類は耐熱温度は180℃以上であるが、そのまま防盗金庫や耐火金庫に収納すると、火災時に宝石を包んでいる布およびケース(樹脂製)等が炭化または溶解し、宝石の表面がくもったり、とじ込められたりする恐れがある。この点を配慮のこと。
(注2) 洋画・日本画の類は、火災時に焼失しないというだけでなく、変色・変質しないことを耐熱温度の目安とする。
(注3) 刀剣類の刀身自体は問題ないが、柄(つか)、鞘(さや)の材料により変化が生じ、美術的価値を損なうことがありますので、材料の耐熱性を考慮のこと。
(注4) 素材または一部の収納は、(カッコ)で耐熱温度の目安をしめす。使用されている収納物の価値によって安全な耐火金庫の性能区分を選定すること。
(注5) フィルム、磁気テープ等は、この温度で複写または読み取りが可能であったが、そのまま使用できる期間は不明。重要度の高いものは再度ネガを複製または複写のこと。
(注6) 耐火金庫は、耐火性能(庫内温度)が収納物に適合することを示すが、防盗面では別途配慮のこと。以上の他、収納物によっては湿度の影響を受けるものがあるので、耐湿性のあるものを選定することが、必要な場合がある。
◆発表以外の収納物に関して
発表以外の収納物に関しては、ご自身で変質しない条件をお調べになった上で、適した保管設備を選択してください。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
収納物によって耐えられる温度が違うのがお分かりして頂けたでしょうか?
金庫に入れれば、必ず守られる訳ではありません。
金庫に対して正しい知識を知って、収納物の安全を確保して頂ければ幸いです。
何かご不明な点がありましたらご質問下さい。
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