第177回

精算機保護チェストについて

 

◆はじめに

金庫屋は、金庫の技術を生かした様々な製品を取り扱っております。

その一つに精算機保護チェストがあります。

今回は、精算機保護チェストのお話です。

 

精算機保護チェストとは

名前の通りですが精算機を保護する収納設備です。

駐車場の精算機に採用されている場合があります。

 

◆精算機の窃盗事件の事例

保護チェストが効果を発揮する分かりやすい例の窃盗事件の例をご紹介します。

以下は、インタネット上のニュース記事からの転記です。

2019年10月4日の記事です。

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首都圏のコインランドリーで連続窃盗、現金900万円超被害

東京や神奈川、埼玉など首都圏で8月以降、コインランドリーのチェーン店で精算機が破壊され、現金が奪われる窃盗事件が相次いでいることが4日、運営会社への取材で分かった。

これまで、未遂を含めて52店舗、総額900万円以上(同日現在)の被害が確認されており、警視庁などが同一グループによる連続窃盗事件とみて捜査している。

窃盗被害を受けたのは、いずれもコインランドリーチェーン「ピエロ」の店舗。

運営する「センカク」(東京都新宿区)によると、防犯カメラには2~3人組の男が無人の店内に侵入し、電動工具やバールなどを使って精算機を破壊して現金を盗む姿が写っていた。男らは数分間で犯行を終え、車で逃走しているという。

8月から今月2日までの間に、首都圏の52店舗で未遂を含む窃盗被害があり、うち37店舗で精算機が破壊されていた。日中に被害を受けたケースもあったという。精算機の修理代を含む損害は計2億円超になるとみられる。

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テレビで同ニュースの犯行の映像をみました。

ディスクグラインダーで施錠装置への攻撃を行い、バールのこじ開けを考慮した設計ではない様で、長さ1m位に見えるバールでこじ開けられてしまいました。

映像は編集されていたかもしれませんが、犯行時間は1~2分程度だと思います。

保護チェストの使用または、精算機自体が保護チェストになっていないと、この事件のような事が起きる分かりやすい例です。

この事件は、金庫屋の最低限の防盗性能で対応が可能な事柄です。

金庫の業界では、耐バールのこじ開けの性能は最低限の防盗性能です。

そのような極限の条件を考えるのが金庫屋です。

耐バールこじ開けについては【防盗試験TS-15合格の差】の記事も参照下さい。

 

◆保護チェストの設置

精算機保護チェストは、新規と既存製品への設置の両方が可能です。

建物へ穴を開けてアンカーによる固定は必須となります。

あらかじめご了承ください。

固定については、以下のリンクを参照下さい。

金庫の持ち去り対策 基礎編

金庫の持ち去り対策 応用編

 

◆当社での取り扱い

精算機保護チェストは、精算機に合わせて製作する事になります。

当社では、特注製品として扱います。

当社で特注製品は、特別な会員のお客様のみへの提供とさせて頂いております。

生産は、一定以上の生産量とロット単位での契約となります

あらかじめご了承ください。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

精算機保護チェストは、あまり聞きなれない製品かと思います。

このような製品を製作するのが金庫屋の一つです。

精算機保護チェストでお困りの際は、お問合せ下さい。

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※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。

 ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。