◆はじめに
金庫は、耐火性能を有しています。
耐火性能を有する製品には、アスベストが含まれる製品か懸念されます。
製品にアスベストが含まれる場合の廃棄は、特別な教育を受けた作業員が規定に沿って作業を行わなければなりません。
今回は、アスベストが含まれている可能性のある金庫の廃棄についてのお話です。
◆金庫と石綿の関係
金庫は、耐火性能を有する性質上、アスベストの問題は避ける事が出来ません。
現存する製造会社の公開しているアスベストの情報は、戦後の扉の隙間に設置された耐火テープや石膏ボードに関する物が多くみられます。
そちらの方は、製造会社の情報を参考にして頂ければ間違いないと思います。
問題は、それよりも古い製品に充填物として使用されている場合です。
金庫の充填物の歴史の中で現在の特殊なコンクリートが充填される事が一般的になる前は、様々な物質で試行錯誤が繰り返されてきました。
試行錯誤の時代に石綿そのものを充填している場合や他の充填物と石綿を混ぜている場合があります。
充填物に使用される場合は、以下の問題があります。
①通常の状態では、露出していないので目視出来ない。
②古いので資料が残っていない。
③各社独自の配合の場合は、一概に含まれているとは断言できない。
◆充填物にアスベストが含まれている可能性のある金庫の廃棄について
充填物にアスベストが含まれている可能性のある金庫の廃棄について具体的な対応についてご紹介いたします。
我々は、アスベストの廃棄処理の専門家ではないので、専門の企業に依頼する事になります。
①耐火物のサンプルの採取と分析調査を依頼。
耐火物のサンプルの採取と科学的な分析調査は専門の企業への依頼が、間違いないと思います。
サンプルの採取も一緒に依頼する事をお勧めします。
石綿とは、無関係の砂が充填されている場合もあります。
アスベストが含まれている場合は、規定に沿った養生が必要です。
サンプルの採取も慎重に行う事をお勧めします。
②アスベストが検出された場合。
アスベストが検出された場合は、アスベストの廃棄を行える企業に依頼しましょう。
③アスベストが検出されなかった場合
【置き金庫の廃棄について】を参照下さい。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
『金庫の充填物にアスベストが含まれているか?』と問い合わせがある場合があります。
アスベストの問題に関して、重い責任が生じる事柄です。
当社は、アスベストの処理に関する専門家ではありません。
当社で何かを断定する発言はいたしません。
当記事を参照頂き、アスベストが検出されず、金庫屋の特殊技能が必要な場合にお問合せ下さい。
※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。
ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。