第123回

大根おろしの話

◆はじめに

今回は、大根おろしの雑談です。

おろし金で大根をすりおろす際、疲れて手が痛くなった経験はないでしょうか?

おろし金の使い方を工夫する事で、効率的にすりおろす事が出来ます。

社長三上俊一が家族に教えてあげたら喜ばれたそうです。

 

◆おろし金の効率的な使い方

画像のように削る対象の角をおろし金で削ります。

画像位まで削れたら、別の角を削ります。

それを繰り返すと先端が三角錐になります。

おろし金で、手を傷つけないようにして下さい。

 

◆原理

角の様な表面積が小さい部分は、平らな部分に比べて面積あたりにかかる力が大きくなります。

その為、小さな力でも効率的に削る事が出来ます。

 

◆我々が利用する場面

我々は、料理教室に通って教えてもらった訳ではありません。

ヤスリで鋼材を大量に削って加工する場合があります。

場合によっては、鋼材よりも硬い金属を市販の電動工具で削らなければならない場合もあります。

その場合は、よっぽどの力自慢でない限り、力任せでは削りきる事が出来ません。

我々は、体格に恵まれておりません。

体全体を使い同時に力学の原理を複数利用しなければ、出来ません。

その様な場合に利用する手法です。

鋼材や硬い金属に比べれば、大根は軟らかいです。

女性の力でも良く削れます。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

ものづくりは、日常生活で行う事の延長上にある事です。

このような事例は、他にも沢山あります。

皆さんもぜひ試してみて下さい。