◆はじめに
金庫にとって耐火性能は必須の要素です。
日本セーフファニチュア協同組合連合会では、金庫及び耐火金庫と防盗金庫の定義を定めております。
『金庫とは 耐火性能と防盗性能を有するものを言う。』『防盗性能はあるが、耐火性能が無いものは 金庫とは呼ばない。』と定義されております。
今回は、耐火性能に必要な耐火材のお話です。
◆充填されている可能性のある物
以下の物質が耐火材として充填されている可能性があります。
1:砂
2:珪藻土
3:石綿
4:ロックウール
5:コンクリート
◆耐火性能の違い
充填物の素材が違うと耐火性能も違います。
耐火層の厚さが同じでも耐火性能が変わります。
充填物の違う古い製品では、火災発生時に庫内の収納物が保護できない可能性が高いとお考え下さい。
現代と同等の耐火性能があると推測して使用するのはとても危険です。
充填物の違う古い製品は、『金庫だから燃えない』という考え方はしないで下さい。
火災が発生時に庫内を何度でどの位の時間保てる物なのか把握しておく事は、必要な事だと思います。
◆石綿が使用されている場合
【充填物にアスベストが含まれている可能性のある金庫の廃棄について】を参照下さい
◆充填物が不明な時
充填物が不明の場合は、以下の方法で調べる事ができます。
1:製造販売会社に問い合わせ調べる方法。
2:当社のような会社に充填物の調査依頼をする方法。
製造販売会社が不明又は現存しない場合に有効です。
充填物に何を使用しているかを調査して、耐火性能の把握を推奨いたします。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
耐火性能や耐火材については以下の記事も参照下さい。
【砂入れの話】
金庫は、庫内の保てる温度によって保護できる収納物が変わります。
日本セーフファニチュア協同組合連合会では、用途によって規定が分類されております。
正しい知識をもとに安全に利用して頂ければ幸いです。
金庫の耐火物でお困りの方は、お問合せ下さい。