◆はじめに
置き金庫、質蔵扉、金庫室扉などの再塗装後の不具合が多発しております。
今回は我々が取り扱う製品の再塗装について、注意点と対策についてのお話です。
◆作業事例
以下の作業事例もご覧ください。
①【Tokyou mikuni safe表記置き金庫移動作業事例】
②【吉川製造表記蔵扉の再塗装】
◆症状
共通するのは、扉の開閉の調子が悪く成る事です。
扉が閉まらなくなってしまった。
閉めるのがきつい。
開かなくなってしまった。
カンヌキハンドルが動き難くなってしまった。
以上のような症状で依頼が来ます。
◆不具合が発生する原因
①金庫は扉と扉枠との隙間が狭い
金庫は火災時に火が入らないように設計されています。
扉と扉枠の隙間が一般的なドアより狭く作られております。
厚塗りをすると開閉に支障をきたします。
②カンヌキなどの駆動部分がある
金庫は扉と一体になったカンヌキなど、駆動部分があります。
基本的に我々が塗装する際は、全て取り外して塗装します。
塗装されてはいけない場所の判断が必要となります。
判断を誤ると塗料が剥がれて、駆動部に干渉して故障の原因になります。
③塗装後の調整が必要
塗装後、分解した駆動部を組み立てる事が必要です。
塗装をするだけで駆動部の調子が変化してしまいます。
組み立ての際は、調整が必要になります。
◆対策
塗装は、製造の段階でしか発生しない作業です。
製造から修理まで行う会社に依頼する事が、安全と考えております。
我々の扱う製品は全て特殊です。
多角的な視点で考えなければ、トラブルの原因になります。
金庫や質蔵扉や金庫室扉の事は、専門に扱うメーカーに依頼する事をお勧めしております。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
塗装の知識だけではなく、多角的な視点が求められるのが置き金庫や質蔵扉の塗装です。
安易に再塗装を行って、不具合が発生する場合が多発しています。
再塗装を行う際は、金庫屋へお問い合わせください。
※尚、当社はエンドユーザー様のみのお取引となります。
ご質問やご相談につては、エンドユーザー様からのご依頼に繋がる内容以外に対応はいたしません。