第30回

変わったテンキー錠

◆はじめに

金庫の錠前と言えば符号錠(ダイヤル錠)でした。

符号錠(ダイヤル錠)は、操作性能の面で敬遠される傾向があります。

符号錠(ダイヤル錠)が装備されていても、テープなどで固定して危険な状況にある場合もあります。

その結果、置き金庫ではテンキー型などの電気的な操作性能に優れた錠前の普及が進んでおります。

電気的な錠前は操作性能に優れる反面、機械的な錠前よりも故障しやすく耐久年数が短い短所があります。

そのような短所に対策を施した日本ではあまり見かけないテンキー錠をご紹介します。

 

◆特徴

電気的な耐久年数を伸ばす事は難しいようです。

そこで機械的な符号錠(ダイヤル錠)と融合させて双方の長所を合わせもった製品が存在します。

テンキー錠の操作と符号錠(ダイヤル錠)の操作が両方出来ます。

電気的な部分と機械的な部分が独立しているので、テンキー錠が故障した場合は符号錠(ダイヤル錠)の操作で開ける事が出来ます。

普段はテンキー錠の優れた操作性で使用して、非常時は符号錠(ダイヤル錠)の故障の少なさで補います。

既存の置き金庫の符号錠(ダイヤル錠)と一般的なテンキー錠から付け替える作業で交換が可能です。

 

◆おわりに

金庫は一生にいくつも購入する物ではないと思います。

金庫は専門的で分かり難いとは思いますが、色々な情報を取集して頂いて幅広い視野で納得した物を選択して頂ければと思います。