第10回

再施錠装置について

◆はじめに

ご自身の所有されている金庫に再施錠(リロッキング)装置は、装備されていますか?

大抵の方は『再施錠(リロッキング)装置って何?』と言う状態だと思います。

再施錠(リロッキング)装置を知らない方は多いですが、とても重要な装置です。

今回は、再施錠(リロッキング)装置のお話です。

 

◆再施錠装置とは

再施錠装置は施錠装置へ攻撃を行い破壊した場合、瞬時に発動して自動的に再施錠します。

再施錠装置は扉の内側の機構部分に装備されています。

直接外から触れられないので、錠前への攻撃による扉の開放を遅らせます。

現在ではセキュリティ性を求められる場合の製品は、装備されているのが一般的な装置です。

再施錠装置がされていない場合は、施錠装置の新旧に関わらず著しく能力に差が出ます。

日常的に金庫の破壊開放を行う我々から見ても、この装置の有無で破壊開放の作業時間に差が出ます。

 

◆注意点

製造会社によっては再施錠装置を作動させてしまうと製品本体へ製造会社しか知りえない社内機密の場所に穴を開けて製品を再使用不可にする破壊開放しか出来ないとしている会社もあるので注意が必要です。

 

◆再施錠装置がなく心配な場合

古い質蔵扉や書庫室扉には、装備されていない場合が多く見受けられます。

場合にもよりますが、既存の製品に後から取り付ける事も可能です。

昔と現在では製品の基準は変わっていますので、その変化に対処する事で製品を末永く安全に使って頂けるともいます。

 

追加装備事例紹介

既存製品へ後から追加した事例は、以下のリンクを参照下さい。

黒田表記質蔵扉の複合的な修理

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

再施錠(リロッキング)装置は重要であるのに、知られていません。

専門的なので知りにくいのは、当然だと思います。

金庫はこのような『分からない』『知らない』の放置が重大なトラブルや損失に繋がる場合があります。

金庫の『分からない』『知らない』は、『知っている』に変えて安全に使って頂ければと思います。

金庫の機構の事でご心配事がありましたらお問合せ下さい。

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