第54回

通称2型符号(ダイヤル)錠

◆おわりに

今回は、通称2型符号(ダイヤル)錠の紹介です。

 

◆通称

我々は日常的に取り扱いますが、かなり特殊な符号錠のようです。

当製品の通称は、2型です。

あまり流通していないので大体、2型で通じます。

 

◆性能

通称:2型

暗証番号組み合わせ数:約1億通り※厳密には異なります。

暗証番号変換方式:ハンドチェンジ型

接続方式:indirect drive(インディレクト ドライブ)

その他機能:LOBC機構

 

◆indirect drive(インディレクト ドライブ)型

indirect(インディレクト)とは、間接的なという意味があるそうです。

間接的に動かすといったニュアンスだと思います。

ダイレクトドライブは、Aの機構を直接(ダイレクト)操作して番号を合わせます。

採用されているインディレクトドライブは、Aの機構をBで間接(インディレクト)操作で番号を合わせます。

 

◆LOBC機構の装備

2型の最大の特徴です。

ハンドチェンジ方式は、錠前の機構から暗証番号が読み取れてしまいす。

LOBC機構は符号(ダイヤル)錠の機構部分を開ける為、操作が必要な方式です。

管理者が暗証番号で操作をしないと機構部分を見られません。

2型はハンドチェンジ型ですが、2つの目盛りがあります。

開ける時に合わせる目盛と機構部分を開ける為の目盛があります。

機構部分を開ける為の目盛に合わせると、錠前の機構部分を開ける事ができます。

 

◆使用上の注意

2型符号(ダイヤル)錠の特徴が裏目にでる場合があります。

LOBC機構は、暗証番号が分からなければ機構に触れられません。

非常口(マンホール)の暗証番号が不明で使用せず、入口扉のみ使用している場合です。

非常口(マンホール)の暗証番号を変更する際に問題が発生いたします。

既存の暗証番号が分からず機構部分が開ける事ができないのです。

機構部分を開けないと暗証番号の変更ができません。

急遽、暗証番号の照会を依頼される場合があります。

製品を使用しない場合でも必ず暗証番号を把握しておく事をお願いいたします。

 

◆おわりに

今回は、変わった符号(ダイヤル)錠のご紹介でした。

このような錠前を日常的に取り扱うのが、金庫屋の仕事です。

金庫室扉の符号(ダイヤル)錠でお困りの際は、ご気軽にご相談ください。

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