第25回

置き金庫の防水対策

◆はじめに

近年、水害が目立っています。

地震時の津波や局地的な集中豪雨など、印象に残る出来事が増えています。

基本的に置き金庫の日本の規格は、水に対して規定が設けられていません。

実際に津波の被害にあった防水性能が無い置き金庫内は、1ヶ月近く経過していましたが庫内に海水と砂が留まっている状態でした。

現在、日本では明確な基準が定められていません。

使用者自身が正しい知識で、運用する事でしか対策が取れません。

対策をご紹介いたします。

 

◆防水対策の施された金庫を購入する

海外の規格の中には、放水や水没を考慮した規定の場合があります。

そのような規格に合格している製品を発売している国内メーカーもあります。

そのメーカーでは、メディア媒体用置き金庫として発売しています。

防水対策の施された一般用紙用の耐火金庫として使っても問題はありません。

◆既存の置き金庫への対策

金庫は安い物ではないので、既存の製品でも出来る対策をご紹介します。

①書類専用防水ケースに収納して金庫で保管する

耐熱試験や既定の水深での保護できる性能を有しているそうです。

価格も手ごろです。

書類の収納を前提としている為、容量が厚さ10mm程度です。

大きい物の収納には向かないようです。

②防水機能のあるポータブル耐火庫に収納して金庫で保管する

手提げ金庫のようなポータブル耐火庫という製品が存在します。

①でご紹介した物よりも収納容量があります。

外国の規格を合格している製品が、一般的に流通しております。

耐火庫なので単体でも、既定の耐火性能を発揮できるようです。

大きさが家庭用金庫では、入らない場合があるので注意が必要です。

 

◆おわりに

一般的に流通している製品を組み合わせるだけで、手軽に防水対策を行う事が出来ます。

皆さんの大切な物を守って頂く事に役立てて頂ければ幸いです。