第22回

符号(ダイヤル)錠が開かない時の対応

◆はじめに

日常で突然『金庫の符号(ダイヤル)錠が開かない!』なんて事は、人生で1度発生するかという事柄だと思います。

金庫設備だけを扱っている我々の感覚ですと、ありふれた事柄です。

人事異動の季節は、暗証番号不明のトラブルが多発するので注意が必要です。

毎日、金庫に関わる我々の経験を『金庫の符号錠(ダイヤル錠)が開かない!』に冷静に対応する為に簡単にご説明させて頂きます。

 

◆符号(ダイヤル)錠が開かなくなる原因

符号(ダイヤル)錠が開かなくなった場合は、原因によって対処方法が変わってきます。

まず原因を把握する必要があります。

符号(ダイヤル)錠が開かなくなる原因は大きく次のように分類する事が出来ます。

以下のどの状況に当てはまるかを考えてみて下さい。

・暗証番号が分からなくなってしまった。

・ある日突然、使えなくなった。

・操作の間違え

・最近(半年以内)、自身で暗証番号を変更した。

 

◆ある日突然、開かなくなった場合

故障状態である可能性があります。

以前の記事の【符号錠(ダイヤル錠)不具合防止問診票】を参照ください。

 

◆操作の間違えの可能性

我々が遭遇する事柄として、【操作方法の勘違い】や【操作の間違え】があります。

解錠出来ず、異常状態と勘違いされる方もいらっしゃいます。

何も異常がなく、正しい操作をして開く事例に遭遇する事も少なくありません。

通常は、技術者が出向しただけで料金が発生します。

説明書の記載の操作方法をもう一度、見直して下さい。

開かなくなった際は正しい操作が出来ているか、取扱説明書や問い合わせで、操作方法の確認を行いましょう。

当社では、以下の事が原因と考えております。

①使用頻度が少なく操作に慣れていない。

日常的に取扱い説明書の操作で、運用し慣れて頂ければ予防できます。

②符号(ダイヤル)錠を使用しておらず、操作に馴染がない。

符号錠を使用しない事は、防御性能を著しく低下させる行為です。

取扱い説明書と同じ正しい操作で全ての施錠装置を使用する事をお勧めします。

 

◆符号錠(ダイヤル錠)が開かない時の処置の種類

①初期設定の暗証番号をメーカーに照会する方法。

②錠前のみを破壊して扉を開放する方法。

③以下の画像のようなオートダイヤラーという機械により、非破壊にて扉を開放する方法。

 

④錠前のみを破壊しても扉を開放できない対策製品への対応

 

符号(ダイヤル)錠が開かない時の処置の種類】にて詳細をご説明したいと思います。