◆はじめに
昔の金庫の閂ハンドル、格子戸の取手の部分に黒いプラスチック(合成樹脂)の様な部品が使用されている事があります。
主に手で持つ部分に使用されておりました。
画像の黒い部分の材質はプラスチック(合成樹脂)ではなく、エボナイトと言います。
今回は、エボナイトのお話です。
◆エボナイトとは
見た目や質感は似ていますがプラスチック(合成樹脂)とは異なるものです。
あくまでゴムの一種であり天然樹脂に分類されるようです。
ゴムの一形態で、生ゴムを長時間加硫して硬化させたものだそうです。
黒く光沢をもったゴムで、外見が黒檀(ebony)に似ていることからエボナイトと呼ばれているそうです。
エボナイトは耐候性、耐酸性、耐アルカリ性にすぐれ、また機械的強度が強いのが特徴のようです。
現在では、より加工の容易な他の材料に取って代わられているそうです。
◆エボナイトの部品
現在、金庫の部品としては活躍する機会はあまりありません。
加工の容易な他の材料に取って代わられております。
以下のような理由から、当社でも取り扱っておりません。
1:基本的に一つから注文できる物ではない。
2:生産している会社が多くない。
3:エボナイトである必要はない。
◆エボナイト部品への対策
エボナイトの部品は、破損や喪失する事が多くあります。
その様な場合に当社では、別の材質で対応する事が可能です。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
エボナイトなど金庫の業界には、専門的過ぎて分からない事が沢山あります。
必ずしも、丁寧に教えてくれる会社ばかりでもありません。
分からないと選択肢が狭くなり、余分な労力を使ってしまいます。
金庫の使用は、自身の責任主体が基本です。
正しい知識で、より快適に金庫を運用して頂ければ幸いです。
金庫のエボナイト部品でお困りの際は、ご相談ください。