第194回

エボナイトの部品

◆はじめに

昔の金庫の閂ハンドル、格子戸の取手の部分に黒いプラスチック(合成樹脂)の様な部品が使用されている事があります。

主に手で持つ部分に使用されておりました。

画像の黒い部分の材質はプラスチック(合成樹脂)ではなく、エボナイトと言います。

 

今回は、エボナイトのお話です。

 

◆エボナイトとは

見た目や質感は似ていますがプラスチック(合成樹脂)とは異なるものです。

あくまでゴムの一種であり天然樹脂に分類されるようです。

ゴムの一形態で、生ゴムを長時間加硫して硬化させたものだそうです。

黒く光沢をもったゴムで、外見が黒檀(ebony)に似ていることからエボナイトと呼ばれているそうです。

エボナイトは耐候性、耐酸性、耐アルカリ性にすぐれ、また機械的強度が強いのが特徴のようです。

現在では、より加工の容易な他の材料に取って代わられているそうです。

 

◆エボナイトの部品

現在、金庫の部品としては活躍する機会はあまりありません。

加工の容易な他の材料に取って代わられております。

以下のような理由から、当社でも取り扱っておりません。

1:基本的に一つから注文できる物ではない。

2:生産している会社が多くない。

3:エボナイトである必要はない。

 

◆エボナイト部品への対策

エボナイトの部品は、破損や喪失する事が多くあります。

その様な場合に当社では、別の材質で対応する事が可能です。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

エボナイトなど金庫の業界には、専門的過ぎて分からない事が沢山あります。

必ずしも、丁寧に教えてくれる会社ばかりでもありません。

分からないと選択肢が狭くなり、余分な労力を使ってしまいます。

金庫の使用は、自身の責任主体が基本です。

正しい知識で、より快適に金庫を運用して頂ければ幸いです。

金庫のエボナイト部品でお困りの際は、ご相談ください。

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