第88回

家庭用金庫と業務用金庫

◆はじめに

金庫を調べていると家庭用金庫と業務用金庫の言葉を目にします。

具体的に何が違うかが分かり難いと思います。

今回は家庭用金庫と業務用金庫とは何かのお話です。

                                                       

◆規格としての家庭用と業務用

規格として家庭用と業務用の区別はありません。

販売する上で用いている言葉です。

 

◆家庭用の特徴

規格として区別はありませんが、区別している以上違いがあります。

我々の個人的な見解として参考にして頂ければと思います。

日本の住宅事情に合わせている製品を家庭用としているように感じます。

業界を全体的に見ると収納容量1ℓ当たりの製品の重量が軽くなる設計のようです。

一般的な住宅に設置し易い重量に設計しているようです。

以下のような設計の違いがあります。

1.耐火時間を下げる。

2.使用鋼板を薄くする。

3.機構の簡素化。

4.防盗性能を下げる。

5.急加熱、衝撃急落下の機能を持たせない。

耐火庫的要素が強い印象を受けます。

 

◆業務用の特徴

性能を考慮して設計されています。

業界を全体的に見ると重量が100Kgを超える製品が一般的のようです。

最低でも以下の性能以上は有するようです。

1.2時間耐火

2.耐破壊性能15分試験合格

最低限の規定上の防盗性能は有す事が一般的のようです。

 

◆おわりに

いかがでしたでしょうか?

販売をする上で頻繁に使用される言葉です。

意外と言葉のニュアンスを説明されている事が少ないので取り上げました。

参考にして頂き、用途にあった製品選択に利用して頂ければ幸いです。