今回は、賽銭箱の修理事例をご紹介です。
◆依頼内容
古い賽銭箱の修理依頼でした。
大正に納められた賽銭箱だそうです。
『以前、金具が付いていた痕跡があるが金具ごとなくなってしまっている。』
『ずいぶん昔からその状態だった。』
『錠前一つで施錠出来る様にして欲しい。』
以上のような内容でした。
◆部品製作
元々の金具の形状は不明でした。
構造から施錠を行う機能と取手の機能が必要であると考えました。
以下の画像の様な形状の部品を製作いたしました。
金具上部の曲がった部分に手をかける構造です。
錠前を外すと以下の画像のように金具が動くようになります。
金具に手をかけて引き出しを引いて開ける事が出来ます。
◆取り付け作業
賽銭箱側の金具の取り付ける部分を利用しました。
蝶番として利用する穴が直線に並んでいなかったので調整しました。
現場にて現物合わせで加工する部分の加工を行いました。
一度金具を持ち帰り、焼き付け塗装を施しました。
改めて取り付けて完成です。
◆おわりに
いかがでしたでしょうか?
当社では、賽銭箱やお布施箱を金属で製作する場合にも取り扱います。
ただ金属で製作するというよりは、金庫屋のノウハウを使用した製品の場合にお受けしています。
木製の製品は製作しておりません。
この依頼の場合は、賽銭箱が木製でしたが取り扱える範囲でしたので依頼をお受けしました。
元の金具の形状が不明でしたので、形状を想像するのが楽しかったです。
当社がどんな物を取り扱うかのご紹介でした。
掲載の許可を頂いたお客様、協力企業の皆さんへこの場を借りてお礼を申し上げます。
※施工事例の紹介と画像の使用は、お客さの同意を得て掲載しております。
※部品のみの販売は行っておりません。