◆はじめに
吉川製造表記の蔵扉のメッキ部分の再メッキ処理の事例です。
画像が元の状態です。
◆メッキつけ直しの際の注意点
メッキを付け直す際、表面を研磨する必要があります。
その際にお客様に踏まえておいて頂きたい事があります。
・使用した部品を再びメッキした場合は、傷が深い場合は消えない場合があります。
・古い鋳物の部品は、表面を研磨した際にす(気泡のような物)がでる可能があります。
◆部品の取り外し
部品を取りはずす必要があります。
・蝶番のギボシ部分
古いものなので簡単に外れない場合が多くありました。
ネジも悪くなっている箇所もありました。
悪い部分は処置を行いました。
・蝶番のベアリング部分
扉を外してベアリングを外します。
ベアリングが無い間の仮のワッシャーを製作しました。
仮のワッシャーを挟んで扉を戻します。
・庫内側左右カンヌキハンドル
左右カンヌキハンドルを外しました。
脱着構造ではありません。
昔の金庫屋が使う手法なので、問題なく無く外しました。
◆部品の取り付け
・蝶番のギボシ部分
悪い部分は処置を行ったので取り付けるだけです。
・蝶番のベアリング部分
もう一度扉を外します。
蝶番の芯棒などを清掃とグリスアップします。
仮のワッシャーとベアリングを交換して、扉を戻します。
・庫内側左右カンヌキハンドル
カンヌキハンドルを元の手法を用いて元に戻します。
◆剥げてしまったメッキ部分の再処理
・蝶番のギボシとベアリング部分
・庫内側左右カンヌキハンドル
◆おわりに
いかがでしょうか?
再塗装を施し、再メッキ処理を行うと以下の画像のようになります。
このような作業は、メッキを施すのは難しくありません。
重要なのは、部品の取り外しと取付け作業です。
部品の製作や、金庫屋の知識が必要になってきます。
このような作業を我々は、得意としています。
蔵の窓扉の部品の再メッキ加工でお困りの際は、お問合せ下さい。
掲載の許可を頂いたお客様、協力企業の皆さんへこの場を借りてお礼を申し上げます。
※施工事例の紹介と画像の使用は、お客さの同意を得て掲載しております。