第69回

吉川製造表記蔵窓扉の金物の再メッキ処理

◆はじめに

吉川製造表記の蔵扉のメッキ部分の再メッキ処理の事例です。

画像が元の状態です。

 

◆メッキつけ直しの際の注意点

メッキを付け直す際、表面を研磨する必要があります。

その際にお客様に踏まえておいて頂きたい事があります。

・使用した部品を再びメッキした場合は、傷が深い場合は消えない場合があります。

・古い鋳物の部品は、表面を研磨した際にす(気泡のような物)がでる可能があります。

 

◆部品の取り外し

部品を取りはずす必要があります。

・蝶番のギボシ部分

 古いものなので簡単に外れない場合が多くありました。

 ネジも悪くなっている箇所もありました。

 悪い部分は処置を行いました。

・蝶番のベアリング部分

 扉を外してベアリングを外します。

 ベアリングが無い間の仮のワッシャーを製作しました。

 仮のワッシャーを挟んで扉を戻します。

・庫内側左右カンヌキハンドル

 左右カンヌキハンドルを外しました。

 脱着構造ではありません。

 昔の金庫屋が使う手法なので、問題なく無く外しました。

 

◆部品の取り付け

・蝶番のギボシ部分

悪い部分は処置を行ったので取り付けるだけです。

・蝶番のベアリング部分

もう一度扉を外します。

蝶番の芯棒などを清掃とグリスアップします。

仮のワッシャーとベアリングを交換して、扉を戻します。

・庫内側左右カンヌキハンドル

カンヌキハンドルを元の手法を用いて元に戻します。

 

◆剥げてしまったメッキ部分の再処理

・蝶番のギボシとベアリング部分

・庫内側左右カンヌキハンドル

 

◆おわりに

いかがでしょうか?

再塗装を施し、再メッキ処理を行うと以下の画像のようになります。

このような作業は、メッキを施すのは難しくありません。

重要なのは、部品の取り外しと取付け作業です。

部品の製作や、金庫屋の知識が必要になってきます。

このような作業を我々は、得意としています。

蔵の窓扉の部品の再メッキ加工でお困りの際は、お問合せ下さい。

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掲載の許可を頂いたお客様、協力企業の皆さんへこの場を借りてお礼を申し上げます。 

 

※施工事例の紹介と画像の使用は、お客さの同意を得て掲載しております。